そっと応援する

本を愛する人々へ

このページは、HONKEの運営をひとつの「社会活動」として捉え、その背景にある私たちの想いをお伝えする場所です。ご支援をご検討いただいている方へ、私たちが目指す未来を少し踏み込んでご説明できればと思い、この文章を綴りました。

ただ、ここから先は社会的な背景など、現実的なお話が続きます。HONKEを純粋に楽しみたい方にとっては、世界観を壊してしまう恐れがあります。少しでも違和感を覚えた方は、そっとこのページを閉じて、この他のコンテンツをお楽しみいただけたら幸いです。

私たちがこの下北沢の古いアパートで実現したいこと。それは、「本というバトンを媒介に、世代や空間の境界線を溶かし、『思いやり』が循環する仕組みをつくる」ことです。

日本政府は2021年(令和3年)に内閣官房へ孤独・孤立対策担当室を設置し、2024年(令和6年)には「孤独・孤立対策推進法」を施行しました。国や行政の施策は、深刻な生きづらさを抱えた方への専門的な相談支援など、すでに表面化した課題へのアプローチが中心となりがちです。しかし本当に必要なのは、心が完全に折れてしまう前、日々の生活のなかでふと孤独を感じたときに「自分の好きなこと」を通じて誰かと緩やかに繋がれる環境ではないでしょうか。世代を問わず、ただそこに佇むことが許される予防的な居場所づくりが、今の都市には求められています。

私たちが拠点を置く世田谷区は、2026年現在も区立図書館などの総数が都内最多(計21箇所)を誇る、本を通じた文化発信において先進的な地域です。一方で、約91万人という巨大な人口を抱える大都市ゆえに、令和5年(2023年)の厚生労働省などの自殺統計を見ても、絶対数として孤立を深めてしまう人が決して少なくありません。文化的な豊かさのすぐ隣に、可視化されにくい個人の孤独が潜んでいる。だからこそ、公的な図書館とはまた違う、個人の体温が通った「本の居場所」が必要だと感じました。

また、ここ下北沢は、本や文化を視点にしたまちづくりに挑戦している街です。HONKEの近くにある商業施設「BONUSTRACK(ボーナストラック)」には本にまつわる店舗が集い、街に新たな彩りを添えています。同時にこの施設は、単なる売上至上主義の場所貸しではなく、独自の契約形態を取り入れ、新たなカルチャーを育むための土壌づくりの機能へのチャレンジも行っています。また、HONKEの目の前を伸びる緑道では、「シモキタ園藝部」が「まちのみどりを、自分たちの手で」という理念のもと、世代を問わずみんなで植物を育てる新しいコミュニティの仕組みを生み出しています。

このように新たな文化拠点が育つ一方で、こうした街の文化を持続的に根づかせるためには課題もあります。

再開発によって街が美しく生まれ変わり、新しい概念が提案されても、誰もがそこに当事者として参加できるわけではありません。内閣府の調査(高齢者の生活と意識に関する調査等)でも浮き彫りになっているように、急速に変化し複雑化する都市の新しい仕組みに対し、長年街を支えてきた高齢世代は疎外感を抱きやすく、足を踏み入れづらいという現実があります。一方で、総務省の「社会生活基本調査」が示す通り、20代から50代の現役世代は日々の仕事に追われており、時間的・精神的な余裕を必要とする地域活動へ継続的に参加することは非常に困難です。高齢者は変化についていけず、若者は忙しくて参加できない。結果として世代が分断され、みんなで新しい文化を育てていくことが難しくなっているのです。

このすれ違いを紐解き、無理なく共に文化を育てるにはどうすればよいか。年齢や立場といった枠組みではなく、純粋な「好き」という想いで繋がる環境が必要です。本には、それができます。

例えば、体力が落ちて街づくりに参加しづらくなった高齢の書架主が、人生で大切にしてきた一冊をHONKEの棚に託す。それを、多忙な現役世代の若者がふらりと訪れた休日の余白に見つけ、一枚の付箋で感想を返す。決まった時間に集まったり、直接顔を合わせたりしなくても、本というバトンを媒介にすれば、世代や空間の境界線を優しく溶かし、確実に「思いやり」を循環させることができるのです。

本という時代も場所も超えるメディアを起点にすれば、繋がりは地域の中だけにとどまりません。下北沢を訪れた観光客の方がふらりと足跡を遺していったり、遠方にお住まいの方が画面越しに想いを寄せてくださったり。ここをふらりと訪れる人はもちろん、このページを通してHONKEの未来へ支援を投じてくださるパトロンの皆様もまた「お客さん」ではなく、この家の物語を一緒に創る大切な参加者なのです。

こうしたお話をすると、「本を寄付したい」という温かいお声をいただくことがあります。本を愛する皆様からのそのお気持ちは、本当に嬉しく、胸がいっぱいになります。ただ、HONKEは下北沢の小さなアパートの一室ゆえに物理的なスペースに限りがあり、本を住まわせる場所としては、基本的に有料の「書架主」の枠をご案内することしかできないのが現状です。想いのこもった本をすべて迎え入れられないことは私たちにとっても非常に歯がゆいのですが、下北沢という立地でこの居場所を維持し続けるためには、どうしても毎月の現実的な運営資金が必要になります。

いただいたご支援は、このアパートの家賃や光熱費、空間の維持費として大切に活用させていただきます。運営基盤が安定することで、若い世代にとっても、HONKEが常に手の届く開かれた居場所であり続けることができます。

「思いやり」が循環するこの居場所を、誰もが帰ってこられる家として守り続けるために。私たちのミッションに共感し、バトンを繋いでくださる方を募っています。この「家」に力を貸していただけると幸いです。

支援には以下の4つの方法があります。

plan.1

投げ銭

この場所が、世代や立場を超えて「好き」で繋がる穏やかな居場所であり続けるために。いただいたご支援は、下北沢という街にこの大切な余白を残し、次世代へと文化のバトンを渡していくための確かな力になります。

plan.2

書架主になる

あなたの人生を彩った大切な一冊を、次の誰かへ手渡してみませんか。本に挟んだ付箋を通じた、見知らぬ人との静かな対話。その記憶をこの棚に遺すことで、あなた自身もこの家の物語を創る大切な参加者になります。

plan.3

物資で支援する

日々のお茶や消耗品、皆で分かち合いたい本などをリストにまとめました。あなたから届くそのささやかな差し入れは、次にここを訪れる誰かの、何でもない静かな読書時間をそっと温めてくれる優しい贈り物になります。

plan.4

HONKEを訪れる

扉を開けて本を読み、ただ静かにくつろぐ。あなたがここで思い思いの時間を味わってくださること。その何でもない日常の風景こそが、この居場所が存在する最大の意味であり、私たちにとって何よりの励みになります。

もうひとつの関わり方

あなたの言葉を
寄付しませんか

あなたがこれまでの人生で大切にしてきた一冊のこと。眠れない夜に開いたページのこと。あるいは、見知らぬ誰かの心にそっと寄り添うような小説、短歌、エッセイを、HONKEに寄付していただけないでしょうか。

寄せられた大切な言葉たちは、HONKEのさまざまな活動(お届けするコンテンツや、将来的に編纂する冊子など)を通じて、大切に分かち合わせていただきます。そして、その言葉に共感した読者の方々から、この空間を維持するためのチップ(ご支援)を募る大切な灯りとさせていただきます。

あなたの言葉が、誰かの心を温め、同時にこのささやかな家を守る確かな原動力になります。遠方にいらっしゃる方も、ぜひこの場所の共同創作者として、あなたの言葉を託してください。

※投稿を送信された時点で、以下の事項にすべて同意したものとみなします。ご送信の前に必ずご一読ください。

1. 著作権および利用許諾について 投稿された作品の著作権は、原則として作者本人に帰属します。ただし、投稿を送信した時点で、作者はHONKE(運営元)に対し、当該作品を無償かつ永続的に利用する権利(ウェブサイトでの任意の価格での有料・無料公開、紙媒体等のあらゆる形式での収録・販売、SNSでの紹介など)を非独占的に許諾したものとします。

2. 報酬について 本プロジェクトは「言葉の寄付」という主旨に基づき、無償でのご寄稿となります。記事に寄せられた読者からのチップ(ご支援金)や、将来的なコンテンツの販売等によって生じた売上は、すべてHONKEの空間維持・運営費(家賃等)に充てられ、作者への原稿料・印税等の金銭的対価の支払いは発生いたしません。

3. 編集・改変について 作品が持つ世界観や文脈を最大限に尊重いたしますが、掲載媒体の特性(ウェブ、スマートフォン画面、冊子など)やデザインの都合上、運営側の判断で以下の調整を行う場合があります。 ・明らかな誤字脱字、送り仮名の修正 ・媒体に合わせたニュアンスの微調整(可読性を高めるための改行や体裁の変更、指定された【 】の見出し化など) ・企画の告知や紹介を目的とした、作品の一部抜粋および引用

4. 著作権侵害の禁止および免責事項 投稿作品は、第三者の著作権、肖像権、その他いかなる権利も侵害していない「完全なオリジナル作品」に限ります。万が一、盗作や無断転載などによる権利侵害が発覚した場合、HONKE(運営元)は一切の法的責任および損害賠償責任を負いません。当該トラブルによって生じた損害や解決に要する費用は、すべて投稿者本人の負担とさせていただきます。

5. 掲載について お寄せいただいた作品はすべて運営側で大切に拝読いたしますが、公序良俗に反する内容、他者への誹謗中傷、特定の宗教・政治活動への勧誘、またはHONKEのビジョンと著しくかけ離れた内容であると判断した場合など、運営側の裁量により掲載を見送る、または事後的に公開を停止する場合があります。なお、採否の理由に関するお問い合わせにはお答えできかねます。

執筆テーマについて


ジャンル(エッセイ、小説、短歌など)は問いません。以下はあくまで一例の紹介です。あなたの心が動くテーマで、自由に言葉を紡いでみてください。

  • お題①「私を救ってくれた一冊」 孤独や生きづらさを感じた夜、あなたの傍らにあった本の話。

  • お題③「立ち止まることを許してくれた言葉」 頑張りすぎてしまう誰かの肩の荷を、そっと下ろしてあげるような物語や言葉を紹介。

  • お題④「本に関するイベントの紹介やイベントレポート」 本が好きな人たちに、どうしても伝えたいことを語ってみる。

※これは一例です。本に関連するあなたの物語を綴ってみてください。

執筆にあたってのお願い​


  • 書式について: 画面の乱れを防ぐため、太字や文字色などの装飾機能はご使用いただけません。純粋な「文字」と「改行」のみで綴ってください。

  • 章や節の分け方: もし文章の途中で章や節を分けたい場合は、その行を【】で囲んでご入力ください。(例:【第一章 夜に合う本】)

  • 改行のリズムについて: 寄せられた言葉は、主にスマートフォンで読まれることになります。改行を駆使しすぎると予期せぬ空白が生まれ、読みづらくなることがあります。

※サイト上などで公開されるお名前です。本名である必要はありません。

あなたのメモ帳アプリなので整理した言葉を、コピペすると便利です。改行や空行もそのまま反映されます。

XやInstagramのIDをご記載いただければ、できる限り掲載させていただきます。

もしイメージ画像等あれば添付ください。画像を添付する際は、著作権や肖像権の侵害、および個人情報の写り込みがないかを必ず確認してください。

お預かりした連絡先メールアドレスはWeb上に公開されることはなく、事務局からの案内にのみ使用されます。

運営へのメッセージなどがございましたら、お気軽にどうぞ。こちらは返信ができない仕様となっております。お問い合わせやご質問の場合は、お手数ですが「お問い合わせフォーム」よりご連絡をお願いいたします。